ホウ素中性子捕捉療法

照射する中性子を作るための装置

がん治療の最先端

先日、湘南鎌倉総合病院の見学に参加させていただきました。

がん治療の一つである放射線治療

みなさんも放射線治療というのは聞いたことがあると思います。

この放射線治療の中には、重粒子線治療、陽子線治療、ホウ素中性子治療も含まれています。

この3つはガン細胞をピンポイントで治療する先進医療なのですが、大掛かりな設備、費用など

の問題があります。

ちなみに横浜のがんセンターには重粒子線治療の設備があります

まだ工事中ですが、ここから中性子を照射します。

そして今回、陽子線治療、ホウ素中性子治療の設備を湘南鎌倉総合病院が取り入れたのです!!

陽子線治療については今年から治療を開始しており、がん患者さんの支えになっています。

ホウ素中性子治療の設備については現在工事中なのですが、現在国に申請中だそうで来年の春をめどに準備を進めているそうです。

みなさんはご存じでしたか?陽子線治療の設備は湘南鎌倉が神奈川初。

そしてなんとホウ素中性子治療は世界で2番目だそうです。

神奈川県ってがん治療に関してとても恵まれた環境なんですね。

このホウ素中性子治療は他の粒子線治療では対応できなかった悪性脳腫瘍などに対応でき、治療できるがんの幅がさらに広がったとのこと。

照射する中性子を作るための装置

仕組みとしては大まかに説明すると、まずは薬剤でホウ素を体内にとりいれます。

ホウ素はがん細胞に反応し、ホウ素の集合した箇所ががんとわかります。

照射する中性子はホウ素に反応するので他の元気な細胞を痛めずに、ガン細胞だけを破壊してくれるそうです。

基本的には1回の照射で治療は終わるので、患者さんへの負担が少なく済みます。

この装置を設置するには治療室の数倍の広さが必要です。

また、気になる治療費に関しては合計で300万ほどにはなりますが、

保険適用か先進医療に該当するので高額療養制度や民間の生命保険の特約(数百円程度)で対応できるとのことでした。

希望の光がまた増えましたね。医学の進歩、すごいです!