本 20歳のソウル

「二十歳のソウル」 著 中井由梨子

 

今月の一冊はなんとお客様がおススメしてくれました!(Hさん、ありがとうございます!)

私がトロンボーン好きだと知って、紹介してくれたのがこの一冊です。

 中井由梨子著「20歳のソウル」です。

本が届いてから、なんとなく読み始め、数時間後には号泣してました(T_T)

このお話、4年前の実話なんです。

舞台である千葉県は、吹奏楽のレベルが全国でもトップクラスで有名です。

その中でも市立船橋高校は指折りの有名校。

コンクール会場での大義さん 「俺の心は死んでても、俺の音楽は生き続ける」と言葉を残しました。

部員である、浅野大義さん(トロンボーン)は甲子園での応援曲「市船ソウル」を作曲し、一躍有名になります。

音大にも進学し、もっと音楽を楽しもうとした矢先の20歳、ガンでこの世を去ることになってしまいます。

 

 

 

彼の葬儀のため、総勢160名の仲間たちによる、1日だけのブラスバンドが結成されていきます。

160人が集まり演奏した葬儀は、新聞にも取り上げられました。

家族や友人、部員、恋人や顧問の先生など。

それぞれの目線で、大義さんとの時間をどう過ごしてきたかが濃く書かれています。

「もっとたくさん生きたかっただろうな。」「作曲や演奏、勉強などやりたかっただろうな。」と思うと、やりきれないくやしさがこみ上げます。

いつも思うのですが、なぜ才能ある人の生涯は短いのでしょう。

それが本を読んでの一番の感想です。

葬儀に160人以上の仲間が集まり、「市船ソウル」で送り出した話は、テレビや新聞でも話題になりました。

来年には映画化もされるそうですよ!

活字が苦手な方、映画で大義さんのソウルを感じるのはいかがでしょう?