いつものお店 【STYLE CAFE】

STYLE CAFE  上村昌之さん

今回ご紹介するのは大船駅の笠間口を出て右側、和菓子やさんの隣にあるSTYLE CAFE 大船の店長・上村昌之さんです。

まるで雑誌のモデルさんのように爽やかでお洒落な写真!専門の方が撮影してくれたとのこと。

お借りして掲載してみました。

上村さんとは長谷の大仏で福祉団体の行事として、一緒に餅つきをしたことがあります。

その後、他のお客様から「美味しいハンバーグを食べに行こう」と誘われて行ったお店が「STYLE CAFE」でした。

看板メニューのローストビーフなど、どれも美味しく調理する上村さん。

美味しさの秘訣だけでなく、このお店の由来など、楽しいお話がいっぱいです。

お楽しみください!

カウンターでの会話

上村さんの原点であるカウンターはいつもにぎわっています。

こまさ:上村さん、今日はよろしくお願いします。

早速ですが、上村さんは最初から飲食業の道を進んでいらしたのですか?

上村さん:そうなんですよ。

僕の実家は酒屋で角打ち(カドウチまたはカクウチ)になっており、お酒が飲める場所がありました。

子供のころからお客さんと一緒にご飯を食べたり、可愛がられたりの環境で、それがすっかり身に染みていたようです。

高校卒業してから大型スーパーに入社したのですが、配属先がイートインのお寿司屋さんだったんです。

スーパーの中とはいえ、個人店のような寿司店だったので本当に厳しい職人の世界でした。

好評の日替わりランチ

数年の間はお茶出しや会計しかさせてもらえなかったんです。

スーパーを退職したあとはバーカウンターのお店に入りました。

そこでのカウンターの仕事も楽しくて、今の店舗の原点になってます。

また、「料理を勉強したい」という思いが強くなった時には、洋食屋時代の同僚がホテルの洋食部門を紹介してくれたんです。

その後もたくさんの方の協力で2009年にこの店を開きました。

いいとこ探し

こまさ:接客の英才教育ですね!上村さんがとても楽しく過ごしているのが伝わります。

シラスのキッシュは焼き立てふわふわです

上村さん:僕はね、どんなところでもいいところを探すようにしているんですよ

家族と外食にいったときはそのお店のいいと思うところ、料理、内装、雰囲気、接客、キレイなトイレなど「このお店はここが良かったね」というところを探しています。

コロナの時もうちの常連さんたちが来なくなってしまって、気持ちが下がったこともありますが、考え方を変えてみたんです。

「うちのお客さんたちは良識ある方たちなんだ」と思えたんですよ。

相模豚を使ったグリル、野菜のマリネ添え

会社や家族から外出を止められる方もいたとは思いますが、今は外出を控えようという判断ができる方たちなんだ。

常連さん、みんないい人たちだ!と思ったら僕の気持ちが軽くなったんですよね。

こまさ:素晴らしい考え方ですね。つらい状況だと自分のことばかり考えがちです。

 

スタイルに合わせて

こちらではランチタイムの女性客も多いようですね。

希望であれば個室にも対応してくれます

上村さん:そうなんです、女性が来店していただけるのは嬉しいですね。

 実は僕はお酒が飲めないんです(笑)。

でも、お酒が飲めないと焼き鳥屋さんに入れないじゃないですか。

お子さん連れのママさんや、一人で飲みたい方。

色々なライフスタイルに合わせたくて「STYLE」という名前にしたんです。

お店のコンセプトも「お客様の自由なスタイルで楽しむ空間を創造すること」なんですよ!

メーカーも認めるビール

こまさ:私もお酒が飲めないのでこういうお店は嬉しいです!ところで店内に認定証がありますね。

見た目で美味しさが伝わります!

上村さん:僕、生ビールって名前の通り「生」なので、サーバーも毎日清掃するのが当たり前だと思ってます。

それをサッポロビール出身の常連さんが認めてくださって、メーカーに声掛けをしてくれたんです。

そのおかげで認定証をいただきました。

本当に僕はお客様に育ててもらっているんですよ。

(この時となりでニコニコとビールを飲んでいた方がその常連さんでした)

こまさ:真面目に取り組むことで美味しいお酒が提供できるんですね。

私のおススメ。ローストビーフは看板メニューです。

お料理へのこだわりはありますか?

上村さん:はい、あります。

調理という字は「理屈を調べる」って書きますよね。

食材をおいしく食べるための調理法など理屈を調べる。

だからこそお客様が何人であっても同じ味で出すことができる。

それが調理師だとホテル時代に教わりました。

僕はその方法が低温調理になっていて、温度、時間はしっかり守っています。

イタリアンカフェだけあってピザも絶品です

塩分の比率などもありますが、調理法を統一することでいつでも同じ味を提供できるんです。

メニューの半分ぐらいは低温調理を使用しています。

それ以外にも豚肉は相模豚。シラスや野菜も地産地消にこだわってます。

野菜は食べるギリギリまで土に埋まっていて栄養を蓄えた状態が一番美味しいと思っています。

こまさ:調理という字、納得です。

では、最後にこれから上村さんが目指すものについて教えてください!

上村さん:僕が目指すのは「みんなのいつものお店」なんです。

みなさん心の中にラーメンといえば〇〇。とかあると思うんです。

関係者が認めたビールの味。ビール好きな方はぜひ!

そういう心の中にあるいつものお店を目指しています。

いつもの場所、いつもの雰囲気、いつもの味。お客さんたちが食べに行こうとしたときに「いつもの場所でね」と言われるお店になりたいですね。

こまさ:もう、なっていると思いますよ!上村さん、今日は楽しいお話をありがとうございました!

 

 

インタビューを終えて

STYLE CAFE 店長の上村さんのお話はいかがでしたか?

お話を伺って、とても素直な方だという印象を受けました。

このお仕事を本当に楽しんでいらして、飲食業を辞めたいと思ったことは一度もないとのこと。

根っからの調理人だと思います。

また、インタビュー中には常連さんも同席されていて、最高年齢90歳の方もいらっしゃいました!

カウンターでの会話は社会的立場は関係なく、平等な目線で会話できます。

お客さんの層を絞ることなく、幅広く受け入れるお店は少ないように思います。

私も常連さんとの会話に参加させてもらったりと、楽しい時間があっという間でした。

「いつものお店!」として応援します!

STYLE CAFE 大船

◆住所 鎌倉市大船1-5-4

◆電話 0467-50-0705

◆定休日 月曜日

◆営業時間11:00~23:00