プライスレスな体験を!【シテコベ】

【株式会社シテコベ 嘉山淳平さん】

三浦シリーズ、今回は「ソレイユの丘」内で収穫体験を広めている株式会社シテコベの代表 嘉山(かやま)淳平さんにお話を伺ってきました!

環境問題を学生時代から意識し、横須賀のために市議会議員を経験されてきた嘉山さん。

地域の方の声を聞くほどに現場での活動を強くしていきたいと思ったそうです。

生まれ育った長井の方たちへの貢献。

生産者さん、消費者さん、子育て中のママさんたちなど色々な方たちのことを思い、幅広い視点で活動されているのがとても印象的でした。

私も畑から美味しいお野菜を収穫体験させてもらいましたが、本当においしい!!

是非みなさんにも体験いただきたいです!

では嘉山さんのお話、お楽しみください。

嘉山さんインタビュー

畑の横ではトラクターに乗ったカカシがお出迎え。

こまさ:嘉山さん、今日はよろしくお願いします!

ソレイユの丘にはきたことがありますが、収穫体験ができるのは知りませんでした。

嘉山社長:はい、よろしくお願いします。

 2年ほど前からソレイユの丘ではじめています。リニューアルする際に声をかけていただいたことがきっかけでした。

 当初はファミリー中心でしたが、今では学校などの団体からもお申込みをいただくようになっています。

こまさ:着々と広まっていますね!

お子さんの顔ぐらい大きいキャベツ。そしてこの表情。こちらも笑顔になりますね

ところで嘉山さんは元横須賀市議会議員さんだそうですね。

嘉山社長:はい、そうなんです。

 私は学生時代に環境問題を勉強していました。

 子供たちに環境教育などをしていたのですが、それだけでは足りず、政策にも興味を持つようになったんです。

 そこで当時の市議会議員さんの元、インターンとしてお手伝いをしていくうちに自分も役に立つ仕事がしたいと思うようになり選挙に向けての準備をし、26歳で市議になったんです。

子どもの笑顔と土と青空。こんな最高な組合せないですよね。

こまさ:26歳とは若い!

今はもう辞めていらっしゃるのですか?

嘉山さん:はい、3期で退任しました。

 市議として活動していると地元の方たちから色々な声をお聞きします。

 その中で「田舎だから何もない」という声を聞き、とても悔しく思っていました。

 長井は野菜も魚も豊富に獲れる自然環境に恵まれた地域ですし、人も温かく魅力のある地域なんです。

 議員としてなんとかできないかと活動していましたが、時間や予算など色々な問題がありました。

 そこで、議会ではなく現場で。という思いから議員在職中に今のシテコベを起業しました。

漁船に乗って魚を取りに。漁師さんもいるので安心です。(私も行きたい・・)

こまさ:現場中心に活動を変えていったのですね。

社名である「シテコベ」とはどういう意味なのですか?

嘉山社長:「シテコベ」とは長井の方言のようなもので「やってみよう(してこべよぉ)」という意味なんです。 

 地域の魅力を五感を通して体験してみようという意味になりますね。

こまさ:五感でというと具体的にはどういったことでしょうか?

嘉山社長:シテコベでは収穫体験といってもただ収穫するだけではなく、どうやって野菜ができているのか

レクチャーをします。

 また、使われている肥料の匂いを確認してもらったり、自分の手で畑を掘り起こし収穫、取れたばかりの野菜をその場で食べる体験をできるようにしています。

 野菜嫌いのお子さんも採れたての野菜を丸かじりして「野菜、美味しい!!」と笑顔で喜んでくれます。

 その価値観が変わった瞬間に立ち会えるのは本当に嬉しいですよ!

こまさ:本当に五感を使う体験なのですね!

冷凍マグロ⁈テレビでは見たことありますが、こんなに近くで見ることはありません。

収穫体験は野菜だけですか?

嘉山社長:いえいえ、漁師の方にお願いしてわかめやしらすの釜揚げをしたり、魚の解体などもやっています。

 他にも玉子の収穫や自然体験など色々なことが可能です。 

 このような体験を通して地元の生産者さんたちの力になることを大切にしています。

 また、コーディネーターさんは子育て中のママたちがお手伝いしてくれることで雇用の問題も解決に協力できると思っています。

 地元の人たちで循環させることで長井が活発になったら嬉しいですね。

なんていい表情!思い出に残るいい体験をしている証拠ですね。

こまさ:嘉山さんは地域の色々な方のことを考えていらっしゃるのですね。

では、シテコベさんのこだわりについて教えてください!

生産者さんからのお話を直接聞くことで野菜への見方も変わってきます。

嘉山社長:はい、サステナブルファームとして畑に使う肥料はソレイユの丘にいる動物たちのフンを堆肥として使っています。

 農薬は使わずに堆肥で野菜を育て、収穫していただく。

 余ってしまった野菜は動物たちの飼料になる。という形で地域の中で循環できるようになっているところですね。  

こまさ:すべての工程を管理でき、無駄が出ない仕組み。素晴らしいですね。

ただ、一方で大変なこともあるのではないですか?

嘉山社長:もちろん、あります。

 まずは天候。これの影響は大きいですね。

 野菜の成育にも影響しますし、収穫にいいタイミングでも雨が降ればイベントは中止になるので残念です。

 他には毎週収穫できるように時期をずらして育てるのでこれも結構大変なんですよ(笑)。

作物が雨に直接あたらないようネットをかけています。こうした手間をかけて美味しい状態で収穫できます。

こまさ:せっかくの美味しい時期を逃すのはもったいないので是非次の機会に参加してほしいですね。

では最後に読者の方へお願いします。

嘉山社長:はい、シテコベでは年間で70種類の野菜を育てています。

 収穫では3~4種類の野菜を持ち帰ることができ、その場で食べる体験もできるので「旬」を学ぶこともできます。

 お子さんだけでなく大人の方も夢中になる貴重な体験になるので是非一度おこしください。

収穫したその場で食べれる経験。何よりも贅沢なのかもしれませんね。

インタビューを終えて

嘉山社長のお話。いかがでしたか?

常に地域のために、誰かのために、という思いがお話から伺えました。

環境はもちろん、人にも循環していく仕組み作り。

コーディネーターさんたちは素晴らしい方ばかりが口コミで集まってくれているとも仰っていましたが、嘉山社長の視座の高さゆえに優秀なスタッフさんが集まってくるのだと思いました。

収穫はかごがいっぱいになるほど収穫できます(2~3日はお野菜祭り(笑))。自分で収穫した新鮮野菜はまさにプライスレス!

子どもはもちろんですが、大人のかたにこそ体験してほしいと思いました。

長井の為に頑張ってしてこべぇ!を全力で応援します!

株式会社シテコベ

住所   横須賀市長井4丁目(ソレイユの丘内)

電話   090-8876-2905

収穫体験 土日祝日 10時~、13時~、15時~

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