医療現場に寄り添う【有限会社 ニュートラル】

有限会社ニュートラル 和田博樹さん インタビュー

今回ご紹介するのは大船、常楽寺の交差点にあるローソンの隣、有限会社ニュートラルの代表取締役 和田 博樹さんです

和田さんが取り扱う商品は車や福祉用具など多岐にわたります。

そして、何より私たちが街中で見かける救急車を扱っているんです。

救急車を扱う車屋さん、私は今まで見かけたことがなかったと思います。

また、特殊車両の点検や整備などはもちろんですが、福祉車両の不足が無いよう、無料で代車まで用意されているとても貴重な企業さんなのです。

和田さんのお話から医療福祉に関わる方への想いは特別なものを感じます。

地域貢献に力を注ぐ和田さんのお話、最後までお楽しみください。

多様な業種

こまさ:和田さん、今回はインタビューを引き受けてくださってありがとうございます。

早速ですが、こちらの会社の創業はいつになりますか?

常楽寺の交差点手前(大船駅より)の整備工場

和田さん:はい、こちらこそよろしくお願いします。

弊社は2002年に立ち上げた会社なので、今年ちょうど20周年になるんですよ。

こまさ:そうでしたか!ずっとお車の仕事だったのでしょうか?

和田さん:いえいえ、私は大学卒業後は全然畑の違う分野にいたんです。

ただ、妻と結婚した際、妻の実家がガソリンスタンドをやっていて、それを手伝うようになりました。

やっていくうちに業界の人間ではなかったからこそ見えるものがあって、ヒントを得ることができました。

その後独立し、この会社を立ち上げたんです。

介護用車輛はもちろん介護用ベッドなども扱います。

それに、会社の外見から勘違いされてしまうのですが、実は車屋ではなくて、よろずや的な位置づけの仕事なんです

車いすや介護ベッドなどの福祉用具から始まり、救急車まで扱っています。

決して「和田自動車」というわけではないんですよ(笑)。

 

福祉車両の需要

こまさ:それは大変失礼しました!福祉用車輛を扱うとのことですが、なぜそのような流れに?

和田さん:ガソリンスタンドの頃に介護保険の時代が来ると聞いていました。

床に車が映るほど手入れのされた整備工場。

当時、まだなじみの薄い介護用の車は一家に一台あっていいんじゃないかと思うようになったんです。

年配の方や障がいをお持ちの方を車いすごと乗せて、家族で遊びにいけたらいいなと。

家庭に一台あることで病院の検診や、今ならワクチン接種のために車をつかえるんですよね。

それを理想として  うちで扱うようになったら介護施設が増えていき、需要があったので、そこがスタートになりますね。

こまさ:今は街中で福祉車両を見かけない日はないぐらい当たり前の光景ですが、それだけの対応となると人手もかなり必要ではないですか?

和田さん:そうなんですが、弊社では私を含め4人だけで仕事をしているんですよ。

事務所の前に置かれている販売用の救急車

これはSDGsに取り組むことでパートナー企業さんからの支えがあるからできることなんです。

パートナーシップで仕事をしているので少人数でも対応でき、助けられています。

それに働き方改革ってありましたけど、残業0や週休3日制などの取り入れもして働きやすい職場を作っています。

こまさ:SDGsや働き方改革。どの企業さんも注目しているところだと思います。他に独自の取り組みはありますか?

和田さん:他には代車を10台分用意しているのですが、福祉車両の代車も用意しているところは少ないと思います。

福祉車両って一台車検に出してしまうと出動回数に影響するので、それを防ぐために無料で代車を用意させてもらっています。

コロナ渦、病院送迎車向けに作成した感染防止アクリルシールド

こまさ:それは珍しいですね!安心して車検に出せます。

ホームページを拝見するとカンボジアに救急車を寄贈しているようですが。

和田さん:そうなんです。中古の救急車、まだ全然使えるんです。

それを海外に寄贈して活用してもらってるんですが、本当に喜んでもらえてるんですよ。

こまさ:どちらにとっても嬉しい素晴らしい取り組みですね。

和田さんは他にも湘南鎌倉医療大学の後援会で活動されていると聞いてますが。

和田さん:そうなんです。

地域貢献を、と思い地元の有志4人で始めたのが医療大学の後援会になります。

湘南鎌倉総合病院の救急車。デザインにも特徴があります。

会員の方も増えてきているので、どう貢献していくかを日々考えています。

学生さんは大学卒業後に病院で活躍されると思うのですが、地域に関わることでこの大学で良かったと思ってもらえたら嬉しいですね。

 

 

消えそうな命を救う

こまさ:和田さんが特に医療、福祉に注力する理由は何でしょうか?

和田さん:私は医療や福祉に関する資格は何も持っていないんです。

目の前に病気で苦しんでいる人がいても介護や医療行為はできません。

そんな時に今にも消えそうな命をつないでくれるのが救急車や医療現場にいる方たちなんです。

医療行為などで人を助けることはできないけど、現場で頑張っている方たちや、目指して頑張っている学生さんのお手伝いができたら嬉しいと思っているからですね。

こまさ:社会貢献の精神を強くお持ちなのですね。

中々できないことだと思います。

では和田さんがこれからしていきたいことは何ですか?

コロナ渦、カンボジアの病院から送られた感謝の写真。感動の一枚です。

和田さん:海外はもちろんですが、まずは日本中どこにでも救急車が走っているようにしていきたいですね。

離島などまだ不足している地域があるんですよ。

あとはドクターヘリをいつか扱って、更にたくさんの命を救うお手伝いができたら嬉しいですね。

こまさ:とてもいいお話を聞けました。ありがとうございました!

インタビューを終えて

和田さんのお話はいかがでしたか?医療に関わる人達へ少しでもお手伝いを、という気持ち。ただただ、感心するばかりでした。

病院にいる研修生の方が和田さんに挨拶をしてくれると胸が熱くなるとのお話も熱心にされていました。

自分には何もできないからと距離を置いてしまうのではなく、自ら歩み寄ることの大切さを教えていただいたインタビューでした。

湘南鎌倉総合病院の救急車はすべて和田さんが扱ったものだそうです。

市内で見かけた際にはニュートラルさんのマークを探してみたいと思います。

これからも地域貢献を頑張る和田さんを応援していきたいと思います!頑張ってください!

有限会社 NEWTRAL

◆住所 鎌倉市大船4-21-11

◆℡ 0467-43-1155

◆FAX 0467-43-1156

◆営業時間 月曜~土曜   8:30~18:00

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