ドクターと患者さんをつなぐ【有限会社 MOND】

処方された薬を調べて確認をしてくれています。

有限会社MOND(ムーント) 呉大志郎さん インタビュー

今回ご紹介するのは大和に拠点をおきながら、藤沢市内に2つ、計3店舗の調剤薬局を経営されている、有限会社 MOND(ムーント)の代表取締役社長 呉大志郎さんからお話を伺いました。

呉さんは片瀬山で3店舗めをはじめたばかりで、できたばかりのキレイな薬局でインタビューさせていただきました。

呉さんご自身も薬剤師さんであり、ご家族も医療従事者や薬剤師さんというこの道に進むべき環境で来られた方です。

医師の方々とのお付き合いを大切にし、患者さんを支えてあげられる存在の薬局を目指している呉さん。

中々聞く機会のない業界の話や医師と調剤薬局の連携についてお話いただきました。どうぞお楽しみください。

取り巻く環境

こまさ:呉さん、今日はよろしくお願いします。

呉さんが薬剤師の道を選んだのはどのような経緯なのでしょう?

呉さん:はい、よろしくお願いします。

2022年9月にオープンしたばかりの片瀬山店

私は子供の頃から薬剤師を普通に受け入れていましたね。実は私の両親も薬剤師をしていて、物心ついたときから薬剤師になるんだろうなと思っていたんです。

小さいころ、母の仕事についていくことがあって、

その様子を見ていたからだと思いますよ。

こまさ:すごい環境ですね。

ご両親の働く姿を見てごく自然に進まれた道なんですね。

呉さん:両親だけでなく、妻も薬剤師、妻の義母さんは医療従事者なんですよ。

こまさ:もうサラブレッドですね!素晴らしい環境です。

大和店の受付はハワイアンの人形で和ませてくれます。

呉さん:いやいや、そんなことはないです(汗)。

大学を卒業したあとは大手製薬会社に就職し、MRをやっていたのですが、

その時の担当地区が藤沢だったんです。

私は千葉の出身ですが、この仕事がきっかけで藤沢のドクターたちとの縁をつくることができました。

こまさ:なるほど!だからご自宅や3店舗のうち2店舗が藤沢なんですね。

医師たちとの付合い

処方された薬を調べて確認をしてくれています。

呉さん:そうなんです。製薬会社のMRは3年ほどしかやっていなかったのですが、藤沢のドクターたちが本当にかわいがってくださって、いまだに家族ぐる

みでお付き合いを10年以上してもらっています。

こまさ:呉さんのお人柄によるものだと思いますが、お付き合いの秘訣は?

呉さん:私はお酒が大好きなんです(笑)。仲の良いドクターたちのグループに私が入れてもらっていて、会食などに参加させていただいています。ドクターたちの中に何故か私もいるという(笑)

こまさ:呉さん、先生方から可愛がられているんですね。

湘南台店。どの店舗も患者さんに配慮したデザインになっています

薬局の第一号店は大和だとお聞きしていますが、なぜ大和だったのでしょう

呉さん大和のドクターが声をかけてくれたのがきっかけですね。そのあと2店舗目の湘南台、今回の片瀬山も声をかけてもらったことでできたことでした。

ただ、これは声をかけられたらいつでもというわけにはいかず、信頼できる薬剤師さんがいなければできないんです。

 管理薬剤師は他の薬局を掛け持ちすることできないので、大和は私、湘南台は妻。ここの片瀬山は先輩だった薬剤師さんにお願いしています。

業界の課題

粉薬は分量を設定し、分包機にいれて個包装されています

こまさ:ご縁があってこその今なんですね。ところで薬局をやっていくことで大変なことってありますか?

呉さん:今は薬の在庫が本当に少なくて困っていますね。全国的に品薄なのですが、必要な人に必要な薬がお渡しできないのは本当に困ります。

こまさ:そんな問題があるのですね。これからの課題などはありますか?

呉さん:機械的にただ薬を渡すだけなら薬剤師っていらなくなるかもしれないと思うんです。

でもお医者さんが忙しそうにしていて患者さんが聞けなかったことを薬剤師が聞き、それをお医者さんにフィードバックする

対面だからこその付加価値だと思うし、連携をとることで患者さんと密になり、助けられるというのが私のやりたいことなんです。

ここは従業員さんの休憩室!
とてもお洒落で羨ましい!

こまさ:確かに薬剤師さんなら言いやすい事あります!お医者さんと連携してくれたら嬉しいですね。

呉さん:そうですよね。それに病院と連携するとなぜこの薬を処方したのかドクターの考え方もわかってくるんです。

薬って本当はすごく種類があるんですよ。

その方の生活習慣だったり、副作用だったりを考えて、どうしてこの薬なのかというのは患者さんに伝わっていないこともあるのでフォローしたいですね。

こまさ:なるほど!私は何も考えずに処方された薬を受け取っていましたが、お医者さんが考えたうえでの処方なんですね。

仕事中にも関わらず撮影に協力してくださった薬剤師さん。ありがとうございます。

さん:そうなんですよ。アレルギーや副反応が過去にあった方。

また、忙しくて1日に3回飲めない方であれば1回で済むように、など患者さんに合わせた処方なんです。

そういったフォローをするためにも病院、ドクターとの連携は必要なんです。

それにはやはりコミュニケーションの場は大切にしていかないと。

こまさ:そのような病院や薬局は患者さんにとっても心強い存在です。では、最後にこれからについて聞かせてください。

呉さん:店舗の拡大というのはあまり考えていないですね。

やはり私たちは患者さんが元気になった姿が一番嬉しい。顔色がよくなったな。とか口調がしっかりしてるなとわかると本当に安心します。

命に関わる仕事なのでこれからも緊張感を持ちつつ、寄り添った薬局でいたいです。

こまさ:とても勉強になるお話でした。ありがとうございました。

インタビューを終えて

呉さんのお話はいかがでしたか?

日ごろ、なんとなく受け取っていた薬が実は病院と薬局の連携で支えられており、想像以上に患者さんのことを考えてくれているのだ、と気づかされたインタビューでした。

また、呉さんは家族思いでもいらして、娘さんが七夕の短冊に「薬剤師になりたい」と書いてあったととても嬉しそうな表情が印象的でした。

病院の先生や薬剤師の方は遠い存在のように思っていましたが、実はとても身近で親しみやすい方たちのようです。

医療関係の方々に改めて感謝の気持ちをもちたいと思いました。これからも頑張ってください!

有限会社 MOND

つばさ薬局

大和市中央5-6-102

046-265-6780

すずめ薬局

藤沢市湘南台2-31-15

0466-52-7799

つぐみ薬局

藤沢市片瀬山2-7-6

0466-20-6333