レファーブルボンジュール 宮尾亮二さん
今回ご紹介するのは江ノ電の江の島駅を降りて徒歩1分、美味しいフランス料理のお店「レファーブルボンジュール」のオーナー兼シェフの宮尾亮二さんです。
宮尾さんのお料理はとにかく美味しい!ちょっと自分にご褒美、特別な記念日などにはおススメのお店です。
土日はほとんど満席、平日も私がお店に伺うとランチを楽しむ方がたくさんいらっしゃいます。
来店されるお客様の9割が地元の藤沢、鎌倉の方だそうです。
本当にいい仕事に出会えた、と嬉しそうに話す宮尾さん。
本場フランスでも複数の店舗で勉強してきています。
元々料理には全く興味のなかった宮尾さんがなぜこの道を選んだのかを語っていただきました。
どうぞお楽しみください!
建築学科から料理の道へ
こまさ:宮尾さん、今日はよろしくお願いします。美味しいランチをありがとうございました。さて、早速ですが、こちらのお店の開店はいつからになりますか?
宮尾さん :はい!よろしくお願いします!
このお店は2017年にオープンしたので、今年で6年目になりますね。
最初から江の島と思っていたわけではなく、都内、横浜や鎌倉など色々な場所で探していたんです。
そんな時にここの物件を見つけてピンときたんです!
正直環境などはよくわかっていなかったんですが、今となってはいい場所だったと思っています。
こまさ:そもそもお料理の道にはどういったきっかけではいられたのですか?
宮尾さん:実は僕は大学で建築学科に在籍していたんですよ。でも自分探しを兼ねて卒業後は就職せず、イタリアンのお店でバイトしてました。
こまさ:建築学科から料理とは!何がきっかけだったんでしょうか?
宮尾さん:シェフに料理をやってみたらどうだと声をかけてもらったところからですね。
そのあとは多国籍料理のお店に行ったんですが、シェフがフランス料理をやっていた方で、「フランス料理はいいぞ」と話を聞かされ、洗脳されてました(笑)。
そのあとは複数のお店で勉強し、青山のフランス料理の有名店でも勉強してました。
こまさ:自然にフランス料理の道にいきましたね。南青山の後はどちらへ?
本場フランスへ
宮尾さん:本格的に勉強するためにフランスへ渡りました。
星のついているお店に行く予定だったのですが、人員がいっぱいとのことで他のお店にいったのですが、その時のお給料は6か月間、月3万円でした。
勉強も大切ですが、生活することが難しいので、他の店を紹介してもらい、やっと人間らしい生活ができるようになったんです(笑)。
こまさ:勉強のためとはいえ大変でしたね。他のお店も経験されてきたのですか?
宮尾さん:フランスでは複数のお店で勉強させてもらいました。
休日には他のお店に行って、お給料はいただかず、働かせてもらうことができたんです。
そうやって調理法やお店の方針など色々学べましたね。
いくつものお店で働きましたが、どこも嫌になって辞めるわけではなくて、僕の中で納得できるものがでてくると次へ移る、といった形でした。
こまさ:色々な知識を身に着けられたんでしょうね!
宮尾さん:そんなときにある方から声をかけていただいて、一つのお店を任されることになったんです。
その店が周りからも認められてきたのは嬉しかったですね。
そのままフランスに残る道もありましたが、ちょうどビザの更新の時期を迎えたので、それもきっかけだと思い日本に帰国したんです。
こまさ:本場で成功されてきたなんてすごすぎます!帰国されてからはどうされたのですか?
宮尾さん:帰国した後はフランス時代に声をかけてくれていたお店のご縁で、二子玉川のビストロを任せてもらい、そこで3年料理をしました。
その後がここのお店になります。
フランスでお世話になったお店の名前「レファーブル」を使わせてもらう許可ももらいました。
こまさ:なるほど!お店の名前はそこから来ているのですね。
お店のこだわり
こちらのお店のこだわりはどんなところですか?
宮尾さん:そうですね、僕はミシュランのような高級店ではなく、こじんまりとやりたかったので今のスタイルにしています。
食材に関しても、野菜は地場のもの。
肉は骨付きのまま仕入れています。
魚は近郊のものですね。
また、ジビエは契約しているハンターさんがいて、その方が日本を移動しながら狩りをしてくれたものを使っているんです。
いい食材がはいると本当に嬉しいんですよね(笑)
インスタなどにもつい食材の画像をアップしてしまいます。
こまさ:インスタを拝見すると食材の投稿が多いのも納得です。
小さな幸せ
宮尾さんにとっての料理とは?
宮尾さん:僕は元々、自分は技術も何もない人間だと劣等感をもっていて、それを打ち消す手段が料理だったんです。
料理を一つ作ると達成感がでてきて、幸せだなと思えるんです。
本当に小さい事なんですが、できないことができるようになる、知らなかったことを知ることができる。
包丁がキレイに切れるだけでも幸せなんです。
そういう小さな積み重ねが料理の楽しさですよね。
こまさ:なんだかジーンとしてきますね。では最後にこれからについてお願いします。
宮尾さん:正直、僕は経営者って向いてないと思うんですよ。
なのでお店を増やして拡大しよう、とかは考えてないですね。
それよりも常連さんが足しげく通ってくれることが大切で、コロナの時も思った以上に来店いただきました。
そういったお客様を大切にしつつ美味しい料理を提供し続けたいです。
そのためにも勉強は続けていきます。
こまさ:ゴールはない道なのですね。これからも頑張ってください!
インタビューを終えて
本当に色々な経験をされてきた宮尾さんのお話でした。
お話を伺っているときの印象としてはとても真っすぐな方。
とにかく料理のことを知りたいという気持ちがあふれており、謙虚に真面目に取り組む姿勢が宮尾さんのお人柄の良さとして表れていました。
料理に終わりはないとのことで、フランスで購入した古典料理の本を寝る前に読んでいる話からも熱心さがうかがえます。
メニューはオリジナルはもちろん古典からもヒントを得ているそうです。
日中もワインと食事を楽しむ方がいらっしゃる気軽なお店。
女性一人でも抵抗なく入れます!私もまだまだ通いたいお店の一つになりました。これからも応援し続けます!
LES FABLES bonjour
◆住所 藤沢市片瀬海岸1-3-18 1F
江ノ電江の島駅から徒歩1分
◆ランチ 11:30~14:30(ラストオーダー14:00)
ディナー 18:00~21:30(ラストオーダー20:30)
◆定休日 木曜、日曜日(その他不定休あり)
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