北鎌倉精米所 波田直哉さん
日ごろの感謝の気持ちをこめたいプレゼント。安心してお米を食べたい。
そんなときにオススメなのがこちら!
「北鎌倉精米所」でネットでの販売を展開している波田直哉さんをご紹介します。
波田さんが扱うお米は有機米・無農薬、減農薬で農家さんがこだわりを持って作った美味しいお米です。
お米は八十八の手間をかけると言われていますが、波田さんの扱うお米は農家さんがさらに手をかけて育てられています。
雑誌、ラジオ、新聞など各メディアでも紹介されており、今注目されている企業さんです。
私も感謝の気持ちを伝えたい場面で波田さんのお米を利用させてもらいましたが、とても喜んでもらえるんです!ぜひ波田さんのお話、耳を傾けてください。
有機農法の課題
こまさ:波田さん、今回はよろしくお願いします。
早速ですが、今のお仕事を始めたきっかけを教えてください。
波田さん:はい、お願いします。きっかけは20年前から環境問題に関心を持つようになったんです。
農業は環境に優しいイメージがありましたが、現在の農法(慣行農業)は農薬や化学肥料で成り立っていて、とても環境負荷が高い事を知りました。
環境に優しい農法(有機農法など)を実践されている農家さんからお話しを聞いたところ、有機農法は通常の販売ルート(農協など)では扱ってもらえず、自前での販売にも限界があるということでした。
農家さんは年配の方が多く、農業は儲からないから子供たちには継がせられないという話も聞きました。
私は前職でインターネット集客のお手伝いをする仕事をしていたので、そのノウハウを活かして、農家さんが有機栽培で作ったお米を、適切な価格で販売するお手伝いができればと思い、10年前に起業させて頂いたんです。
農家さんたちの想い
こまさ:農家さんたちの悩みを直接聞くことが起業のきっかけになったんですね。
この仕事でのこだわりなどはありますか?
波田さん:はい、環境に優しい農法で作られた美味しいお米を、農家さんの労働に見合った価格で仕入れさせて頂き、そのお米の価値を理解頂きお客さまに販売させて頂く、という当たり前といえば当たり前の事です。
当店では環境に優しい農法として、
ア)農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培のお米と、
イ)農薬は田植え直後に1回だけ除草剤を使用し、化学肥料は一切使用しないお米
の2種類を取り扱わせて頂いております。
とはいっても有機農法で育てた不味いお米は沢山あり、農家さんが土づくりや水管理など毎年手間暇をかけて育ててくれることで美味しいお米になっているんです。
努力と情熱を持った農家さんから労働に見合う価格で仕入れることで安心して
生産に専念してもらえる環境作りが重要だと思っています。
こまさ:そうすると価格設定が難しそうですね。
波田さん:そうですね。そうしたお米は当然仕入れ値が格段に高くなります。
そこで、流通業者を介さず農家さんから直接仕入れを行い、自宅を改装した精米所で、インターネット専業とすることで必要最低限の人員で対応できるようにして、お客さまにはなるべくリーズナブルな価格で購入頂ける仕組みを作りました。
美味しいからこそ
こまさ:なるほど!コストをできるだけ抑える工夫をしているのですね。お客様からの反応はいかがですか?
波田さん:インターネット専業のため、お客様から直接お話を頂く機会は少なくなるのかなぁと思っておりました。
しかし、ご注文時の備考欄や、別メールで沢山のお客様から感謝や感動のメッセージを頂きます。
「こんなに美味しいお米は初めてです」「綺麗に梱包してくれてありがとう」
「プレゼントした友人から喜ばれました」などなどのメッセージを頂いた時に、少しはお役に立てたかなぁとほっとします。
またメッセージは頂かなくてもリピート頂けるお客様がとても多いのが嬉しいです。
こまさ:本当に美味しいものはリピートするのは自然なことですね。お客様の層としてはどのような方が多いですか?
波田さん:小さいお子さんがいるママさんやアレルギーに悩んでいる方など様々です。純粋に美味しいお米が食べたいから、といういう方ももちろんいらっしゃいますよ。
次の世代へ
こまさ:では最後にこれから目指していくものを教えてください。
波田さん:今年はヨーロッパやアフリカ、中国などでの干魃、ロシア、ウクライナでの戦争、戦争起因の肥料不足などで、世界的な食糧危機が現実味を帯びています。
今年の冬頃からはエネルギー不足に加えて、食糧不足が問題になると思われます。
そういった中、各国は自国の食糧確保を優先するため、カロリーベースで30%台の食料自給率の日本は、円安も重なり、厳しい状況になると思われます。
一方で日本の農業従事者は200万人を切って、毎年物凄いペースで減ってきているんです。
こういった様々な悲観的な状況が現実のものになってきていますが、少しでも多くの農地が次の世代へ引き継げるように、米小売を通じて非常に微力ながら支えていければと思います。
こまさ:永続的にお米が作れる環境。守っていきたいですね。波田さん、今日はありがとうございました。
インタビューを終えて
北鎌倉精米所、波田さんのお話はいかがでしたか?
実直で真剣に農家さんに向き合っているのが伝わってくるお話でした。
前職の経験もいかしてホームページも自作されていますが、本当に素敵なのでぜひ見ていただきたいです。
集客の仕事の経験をもとに私にも色々アドバイスしてくださったり、本当に細やかな気配りができる方です。
どんなお米を選んだらよいかの相談はもちろん、健康や美容、食生活などの話も聞いてくれる波田さん。
これからも全国に美味しいお米を届けられるよう応援していきたいと思います。
北鎌倉精米所
◆住所 鎌倉市山ノ内994番地10
◆電話 0467-38-6685
◆営業時間 平日10:00~12;00 13:00~17:00
◆定休日 土・日・祝日
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