美味しいたまごを食卓へ【株式会社岩沢ポートリー 岩澤剛さん】

 

株式会社岩沢ポートリー 代表取締役 岩澤剛 社長

衝撃が走る卵、食べたことがありますか?

今回のインタビューは横須賀で「姫様」と呼ばれる鶏たちを大切に育て、その卵を提供している株式会社岩沢ポートリーの代表取締役岩澤剛さんにお話を伺ってきました。

実際に農場見学もさせていただき、どのように飼育されているかを知ることができたのは貴重な体験です。

岩澤社長の説明で姫様(鶏)たちへの熱い想い、従業員一丸となり挑戦を続けたお話などお店で購入しただけではわからないお話が聞け、一層たまごが美味しく思えるようになりました。

姫様たちがいる鶏舎は高台の相模湾が一望できその先には伊豆半島~富士山まで見渡せる絶景の場所。

自分が姫様になりたいと思ったのは私だけしょうか?

岩澤社長のお話、お楽しみください。

岩澤社長インタビュー

こまさ:岩澤社長、今日は農場見学まで対応いただきありがとうございます。

黄身はコクがあり、白身はしっかりとしています。

早速ですが、「姫様のたまご」本当に美味しいたまごなんですね。

岩澤社長:こちらこそ遠いところからきていただいてありがとうございます。

 お陰様で「姫様のたまご」は消費者の方だけでなく、飲食店の方たちからも好評いただいています。

 現在ではスーパーや大手百貨店など幅広く取り扱っていただいています。

こまさ:コクがあって甘さもある、その美味しさはどこからくるのででょうか?

姫様(鶏)たちのいる鶏舎。衛生面など細心の注意をはらっています。

岩澤社長:姫様のたまごにはこだわりが3つあります。

①平飼いで自由に動けること。

②衛生面・鶏病などにも配慮した舎内であること。

③こだわりの厳選飼料を使うこと。となっています。

 こうしたこだわりを元に作られたのが専用の鶏舎になります。

こまさ:平飼いのメリットを教えてください。

岩澤社長:平飼いは鶏にとってスペース内を自由に動けるため健康的に過ごせます。

姫様たちがたくさん!見学の時には横須賀・三浦のキャベツを与える体験ができました。

 また、本来鶏は鳥ですから飛べますし、木にとまって休みます。

 そういった習性を活かし止まり木も用意しています。

 たまごを産むときには個室の空間を用意しているのでそこでたまごが産めるようになっているんです。

 平飼いすることによってストレスがない飼育が可能です。

こまさ:自然に近い環境で快適に過ごせるのですね。

飼料や鶏舎のこだわりも教えてください。

岩澤社長:三浦半島の地元の食材を利用しているところですね。

 三崎のマグロ、三浦半島の四季の野菜、走水の海苔のほかに広島の牡蠣殻や色合いをよくする天然パプリカや旨味を引き立てる地養素など独自の飼料を与えています。

地元の食材にこだわった飼料。社長が配合を考えたそうです。

 また、屋根を付けた鶏舎にすることで野鳥などからの病気を防ぐなど工夫をしています。

こまさ:大切に育てられているのですね。

岩沢ポートリーさんの創業はいつになりますか?

岩澤社長:弊社は昭和30年に祖母が庭先で飼っていた鶏の卵を野菜などと一緒に背負いかごで販売していたのが始まりなんです。

 その後鶏卵に絞り、現在にいたります。

 父が社長在任中は私が会社を継ぐなんて全然考えてもみませんでした。

 でも事業に目がいくようになり、「もっと美味しいたまごを作りたい」という気持ちがでてきたんです。

こまさ:では姫様のたまごは現在の岩澤社長が開発されたのですね。

羽の内側も綺麗に生え揃っています。

岩澤社長:はい、でも当時の社長や周りからは大反対されていました。(笑)

 そこで、誰にも言わず一人で姫様たちを飼育してみたんです。

 周りにバレないように少しずつ(笑)。

 鶏も200羽だけそっと移動させ、試験的に作る姫様ルーム(部屋)の資材も他の鶏舎の修理で必要だと言い、毎日少しずつ運び出すということを繰り返していました。

こまさ:聞いてるだけでドキドキしてきますね

岩澤社長:そうしてできた卵を社長たちに食べてもらう時にも「こんな卵あるらしいよ」ととぼけて出していたんです。

 そんなことを一カ月ほど繰り返しようやく種明かしをしました。

鶏舎の裏手に回ると産みたて卵がたくさん!壁の向こうには姫様がいます。

 そこで社長や周りの人達からも認めてもらい、商品化したんです。

 ネーミングは女性の社員さんにお願いして、社内で考えてもらいました。

こまさ:よくお一人で続けて来られましたね!

そしてネーミング、まさに姫様、ピッタリです。

会社前の直売所では卵だけでなく総菜やお菓子、地元の食材なども販売しているのですね。

岩澤社長:はい、姫様のたまごを使ったプリンや厚焼き玉子なども販売しています。

 また、たまご以外の地元野菜や食材も販売しています。

このプリンが美味しい!
私のお気に入りスイーツです。

こまさ:岩澤社長は生産者さん達への思いがあるようですが。

岩澤社長:ありますね。

 我々もそうなのですが食の根底となる一次産業はもっと前に出るべきだと思っています。

 農家さんや漁師さんなど消費者さんたちの身近な存在になると嬉しいですね。

こまさ:たしかにどこの誰が、を知ると意識が変わりますね。

道路沿いにひときわ目立つピンクの直売所。岩沢ポートリーの商品の他地元食材なども販売しています。

では最後にこれから岩澤社長が挑戦していきたいことはありますか?

岩澤社長:まず3月からは農場見学を実施します。

 姫様たちの産みたて卵を持ち帰れたり、餌をあげることもできるので多くの方に姫様(養鶏という産業)を知り、楽しんでいただく機会になるかと思っています。

 また、やってみたいこととしては鶏舎内に音楽を流すとどうなるんだろう、鶏舎のスペースを外に広げるともっと自然に近くなるかな?など色々ありますよ。

こまさ:色々楽しみですね。

そして岩澤社長の姫様たちへの想いがひしひしと伝わってきました。

今日はありがとうございました。

インタビューを終えて

岩澤社長のお話はいかがでしたか?

礼儀正しいのにとても気さくで親しみやすい岩澤社長。

ニコニコと笑顔で話す中でも姫様たちのことになると真剣に熱く想いを語ってくれます。

農場見学では鶏舎の裏手に周り産みたての温かい卵を触らせてもらえました。

大人の方はもちろん、お子さんにとってはいい食育になると思います。

そして地元の三浦に貢献したいという岩澤社長。

これからの活躍を応援していきたいと思います。頑張ってください!!

株式会社岩沢ポートリー

横須賀市林3-4056

046-856-4560

直売所営業時間 9時~17時

0120-57-0511

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