継承されていく「人」への思い【株式会社 東日本住宅設備】

株式会社東日本住宅設備

今月ご紹介するのは大船高校入り口の信号を高野台に向かったすぐ左手。

6月で社長を退任された株式会社 東日本住宅設備の平井審さんです。

平井さんとの出会いは私が前職のときからなので、14年ほどのお付き合いになります。

新しい社長に引き継ぎをされ、一つの節目を迎えたとのことでインタビューを受けてくださいました。

こちらの企業さんは大規模な施設の設備から住宅まで幅広く太陽光やオール電化など扱っています。

大手電機メーカーからお父様の経営されている現在の会社に入られ30年。

30年受け継いだ会社への思いは「人」でした。

平井さんのお話お楽しみください。

平井さんインタビュー

こまさ:平井さん、今日は引き継がれたばかりの中、ありがとうございます。

平井さん:引き継いだといっても、これから新社長と一緒に挨拶周りをしていくので仕事は残っています。

こまさ:しかし、まだお元気な平井さんがなぜ事業承継をされたのでしょうか?

平井さん:元気だからこそなんですよ!

高野に入る坂の手前。赤いテントが目印です!

 といっても突然考えたことでもないですし、結構時間をかけて準備をしてきました。

こまさ:そうだったのですね。

平井さんは30年社長としてお仕事されてきたとのことですが、そもそもこの会社の創立はいつになりますか?

平井さん:はい、この会社は私の父が1982年に法人として登記したので40年を迎えたところですね。

こまさ:長い間大船に根付いてきたのですね。

平井さんは大手電機メーカーにお勤めでしたが、最初から引き継ぐつもりでしたか?

ショールームでの展示会の様子。メインの電気温水器が
並びます。

平井さん:いえいえ!

 自分が引き継ぐことは考えていませんでしたよ。

平井さん:私は学校を卒業してからは電機メーカーに就職をして、そこで業務用の音響・映像の商品を技術開発や営業に関わっていました。

 有名な歌手のステージに関わったりなど、やりがいはあったのですが時代背景もあって本当にきつかった。

 そんな時に父から「会社を手伝わないか」、と声をかけられたのがきっかけで現在に至ります。

 父に騙されてしまいました(笑)。

こまさ:きっとお父様も嬉しかったと思います。

太陽光発電やオール家電のリフォームなど多数のメーカーを取り扱っているので安心ですね。

会社を移ってからはどのような業務をされたのですか?

平井さん:他の社員さんたちと同じでまずは現場を知るところからでした。

 父の会社に入ったからといって特別なことはなく、当時の先輩たちから色々おしえてもらい、勉強させてもらいましたね。

 この仕事は現場が何より大切なので、実際に足を運び見てくる。

 それはいまだに変わらないことだと思っています。

 現場を経験しながら営業ももちろんしていましたが現場を知らなければ営業はできないですね。

 

こまさ:設備の導入や設置、一つ一つ現場は異なりますものね。

オール電化のリフォームと言えばIHヒーター。
IH(INDUCTION HEATINGの略)電磁誘導加熱の意味になります。

机上論ではないので安心です。

仕事をしてきて意識してきたことはなんでしょうか?

平井さん:会社はお客様のものだと思っています。

 お客様が困っていることを解決する。嫌だなと思うことでもやる。

 会社はそういうものだと思っています。

 大変なこともありますが、一つ一つの積み上げでお客様から直接感謝されたときには本当に嬉しいですよ。

こまさ:お客様目線で寄り添う姿勢は信頼につながりますね。

ところで平井さんは社長を退任されましたが、社員さんに伝えてきたこと、これからも大切にしてほしいことなどありますか?

オール電化はガス給湯器を使わないので
この温水器でお風呂のお湯も沸かします。

平井さん:そうですねぇ、もう新社長の小林社長にお任せするところですが、私が思っていることはありますよ。

 社員さんには自分で創意工夫する力をどんどんつけてほしいなと思っています。

 やはり人間ですからいくら言葉で教わっても忘れてしまいます。

 自分でこうしなきゃだめだ!と思わないと落とし込めない。

 落とし込めていないものは伝わらないですよ。

 あとは基本のホウレンソウ(報告・連絡・相談)ですかね。

 これをしておくことでトラブルを回避したり大きな問題にならずに済むので意識してするのは良いことだと思います。

こまさ:とても納得できます。

ソーラーパネルが設置された現場の様子。利用している
住宅が増えてきましたね。

私も自分が納得できないと落とし込めないですし、壁に当たった時が一番の学びになっています。

平井さん:私が勝手に名付けた自論なのですが、イチロー(3割)理論があると思っています。

 どんなに力のある人でも3割の打率ですよね。

 10割打率の完璧な人はいないんです。

 そういう思いで人に接する、人を大切にしていくのが私の信条です。

ビル空調室外機の搬入の様子。ビルの屋上や建物の裏など見えないところで活躍します。

こまさ:いいお話です!

できないことに目を向けているのではなく、相手を尊重した視点は素晴らしいですね。

平井さん:自分もそうですが、色々な人に助けてもらってここまでやってきました。

 人を大切にできない人は自分を大切にしない。

 そして自分がしたことは周り廻ってかえってきます。

 これからも「人を裏切るな。嘘をつくな。人の足を引っ張るな。」という気持ちでいたいですね。

こまさ:とても勉強になるいいお話をたくさん聞けました。

事務所入り口には商売繁盛の願いがこめられています。

大きな節目にお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

インタビュー終えて

平井さんのお話はいかがでしたか?

ビル空調室外機の設置例。ビルの規模によって使う空調が変わります。

社長を退任されたあとの楽しみは世界遺産巡りだそうです。

他にもお神輿を担ぐのが好きな平井さんは、このインタビューの後も京都へ赴き祇園まつりでお神輿を担いでくるとのお話でした。

平井さんが退任されても会社は小林寛和さんが新社長として継続されていきます。

30年という月日にけじめをつけたかったという平井さんは次のステージを心待ちにしている様子でした。

平井さんの次のご活躍を応援しています!

 

 

 

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