「株式会社タイムカプセル社~十年前からやってきた使者」 著 喜多川泰
皆さんは小学校や中学生時代にタイムカプセルに書いた手紙を入れたりしましたか?
私は中学のときに、将来なりたい職業をクラスの色紙に書いていました。
正直、実行委員の人からの連絡があるまで忘れてましたが^^;
今回のご紹介するのはそのタイムカプセルに入れた手紙を届けてくれる会社と、手紙を受け取った人たちのお話です。
タイムカプセルを懐かしい同級生と、思い出話をしながら開けるのは楽しみです。
でも、月日の経過によって、全員が参加できるわけではありません。
様々な事情を抱えて手紙が届かなかった人たちにタイムカプセル社は直接手紙を渡しに行くのです。
作品中では5人の若者たちに手紙を届けます。
彼らは10年前に書いた手紙など関心をもちません。
しかし開いた手紙には、かつての自分が将来の自分に向けた夢、希望、応援が書かれています。
自分の言葉によって闇の中の光を見出す彼らに熱くこみ上げるものがあります。
喜多川さんの作品をたくさん読んだわけではないのですが、いくつか読んで共通することがあります。
今までの自分をどうとらえるか、また、考え方でいい方向にも悪い方向にもいく。
自分の人生をどうしていくかは自分次第だと語っていると感じました。
でも、喜多川さんの文章に押し付ける感じはありません。
どこにでもいる、ありがちな人物を取り上げることで、親近感がわきます。
自分と重なるところもあるかもしれません。
多くのファンを魅了する喜多川ワールドをのぞいてみるのはいかがでしょうか?
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