本 一魚一会

今月のオススメ本 一魚一会 著 さかなクン

今回ご紹介するのは児童書の分類にあたるのですが、大人の皆さんにもぜひ読んでいただきたい本です。

自叙伝にもなっているさかなクンの一魚一会です。

「ギョギョギョ!!」と元気の良い声で魚の生態やイラストを紹介してくれるさかなクン。

ハコフグの帽子がトレードマークで子供から大人まで知っている有名人です。

魚が好きすぎて、吹奏楽部を水槽学部と勘違いして入部したり、毎日勉強もせずにひたすら魚の絵を描き続けます。

そんな幼少期のさかなクンを一切否定せず、やりたいことを全面的にバックアップしたのがお母さんの存在です。

子供向けの本なのに、お母さんの存在が素晴らしすぎて涙が出てきます。

勉強しないからさせたほうがいいと学校の先生に言われても、「勉強ができる子もいればできない子もいる。それでいいじゃないですか。」と言ったお母さん。

そんなことが言える方、なかなかいないと思います。

そして「魚は海にいるときにはいじめはしないのに、水槽に入れると魚たちはいじめを始める」というさかなクンの言葉は魚の世界を通して人間たちへメッセージを送っているようにも思えました。

小学生以上のお子さんから大人まで本当におすすめできる本です。

是非ご一読を!

 

著者のさかなクンについて

1975年東京生まれ 日本の魚類学者、タレント、イラストレーター。

魚の生態や料理法についての豊富な知識で知られ、講演や著作活動などを中心に活動している。

2006年に東京海洋大学客員准教授に就任。

同じ魚類学者でもある上皇(明仁)と面識があることでも知られる。

ハコフグの帽子は5面の構造で特注とのことだが、皮膚の一部と公言している。