【パパだけど、ママになりました。】著:谷生俊美
またまた衝動買いしてしまいました。
トランスジェンダーや多様性など一昔前にはなかった言葉。
自分の周りにもしかしたらいるのかもしれない人、どんなことを思ってきたのだろうと素直に興味を持ちました。
「パパだけど、ママになりました。」の著者の谷生(たにお)俊美さんは現在映画プロデューサーとして活躍していますがその前は日本テレビでお仕事されていました。
本書では谷生さんの娘さんへ向けた手紙という形で書かれているのでとてもやさしい文書になっています。
私が書く文章よりもずっと女性らしい・・。
男性として生まれ育ってきた谷生さんが小さいころから持つ違和感。
それを見つめなおすきっかけになったカイロ支局在籍中に出会った人たち。
色々な気づきを経て上司へのカミングアウトや女性として生きる決断などハードな内容なのにふんわりと優しく書かれています。
女性として生きる決断のきっかけとして東日本大震災があったそうです。
能登の震災があった今、一つしかない命をどう生きるかを考えずにはいられません。
谷生さんを受け入れてくれた妻の「かーちゃん」、そして子供を持つと決めた時の日本テレビの同僚の応援。
乗り越えてきたものがあるから温かい人達に囲まれているのだと思いました。
一人の生き方として参考になる本です。是非。
著者「谷生俊美さん」について
1973年。京都生まれの神戸育ち。東京外国語大学院博士前期課程修了後、日本テレビ入社。
報道局に配属、社会部遊軍、外報部、社会部警察庁などを「バリバリの男性記者」として活動。
その後カイロ支局長として赴任。
自分を見つめる時間が増える中、さまざまな価値観で生きる人々を見て、もっと自由に生きていいのではないかと思うようになる。
現在はグローバルビジネス局スタジオセンターで映画プロデューサーとして活躍中。
コメントを残す