「おひとりさまの老後」 著 上野千鶴子
2022年の厚生省の発表によると日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳となっています。
また、90歳を迎える男性は3人に一人、女性は二人に一人ほどと寿命は延びています。
結婚していてもいなくても誰でも一人になる時期を迎える可能性があります。
そんな「おひとりさま」がどう老後を過ごすかを語ってくれたのが上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」です。
それぞれの焦点に合わせ家族や当の本人の気持ちなどを語っています。
「家族なんだから」、という言葉に本人も家族も拘束されていることを気づかせてくれ、この言葉がかける重圧にも気づきました。
例えば「入院している人が帰りたいと言ってもそれは家族に面倒を見て欲しいという意味ではない。住み慣れた空間に戻りたいだけ」というのも「帰る=面倒をみる」ではないと意味のとらえ方の違いなどを解説してくれます。
程度は違いますが、私も帰りたいと思う時、自宅で誰もいない部屋でのんびりしたいと思っていて、慣れた空間に戻りたいのです。
表現しきれないモヤモヤを上野さんはスパッと片づけてくれ、決しておひとりさまはさみしくもないし、孤独ではないと教えてくれます。
将来に対して気持ちを強く持てるこの本、是非ご一読ください!
コメントを残す