今月のオススメ本 「のび太」という生き方 著 横山泰行
みなさんは「ドラえもん」ご存じでしょうか?
はい、あのドラえもんです。
その主人公(?)ののび太の生き方について解説されたのがこちらの作品になります。
あとから気が付きましたが読書感想文の課題として人気な本のようです。
正直いうと私はあまりのび太が好きではありません。
いつも他の人をうらやんで、同じものを得るためにドラえもんの道具の力を借ります。
「もうちょっと頑張ろうよ」といつも思っていたのですが、これは表面的な解釈。
実はのび太の行動や言葉には人に勇気を与えるものが隠されていたようです。
少し内容を紹介すると、ある日パパが風邪をひいてしまい会社のことを気にします。
それを見ていたのび太が「このかぜひきうけます」という道具を使い、パパの風邪をのび太が引き受けるのです。
やさしい一面、他にも思い立つとすぐに行動に移したり、どんなにくじけても挑戦しようとする場面がでてきます。
そして藤子不二雄さんの意図かと思われるのが、「のび太ができたんだから自分にもできる」と思わせるキャラクターの設定。
道具のことばかりで人物を気にしていなかったのですが、色々と気づきを与えてもらいました。
子供には勇気を与える本かもしれません。
お仕事の合間にちょっと目を通してはいかがでしょうか?
著者の横山泰行さんについて
1942年生まれ。岐阜県羽島市出身。
富山大学人間科学発達部の名誉教授を務める。漫画「ドラえもん」を研究する「ドラえもん学」を提唱者として知られる。
漫画ドラえもん15年以上研究し、漫画は50回以上読破。
ドラえもん全1345話を集めた「ドラえもん文庫」を設置し、一般公開している。
著書には「スネ夫という生き方」や「ドラえもんのことば」などがある。
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