本 「発達障害サバイバルガイド」

今月のおススメ本 発達障害サバイバルガイド 著 借金玉

今ではすっかり定着した「発達障害」ADHD

私の息子たちもその当事者ですが、彼らを見ていると「生きづらい」だろうと思う場面が多々見受けられます。

日常生活に弊害を生みやすい発達障害とうまく付き合いながら、どうやって日常を生き抜くかを書いたのが【発達障害サバイバル】です。

著者の借金玉さんも発達障害とうつに苦しみ、生き抜くための方法を編み出します。

ここで、少し補足です。

発達障害というと「怠けているだけだ」とか「それぐらい誰でもある」と言われますが、そのレベルではないのです。

物を一つ動かすのにも通常の6倍ぐらい労力がかかっているのが発達障害です。

私は息子たちが発達障害とわかるまで宇宙人のように思えていました。

わかってからもこのままでは社会で生きていけないと児童相談所に泣きながら「うちの子を助けてください!」と電話をしたこともあります。

私の話ばかりですみません(汗。

見た目には普通の人たち、でも頭の中は大混乱を起こしています。

服の選び方から睡眠のとり方、お金の使い方まで書かれたこの本。

「そんなことまで?」と驚く内容かもしれませんが、彼らはその「そんなこと」ができずにいます。

当事者だけでなく、周りの方も接し方の参考になるかもしれません。

良かったら是非!

 

著者の借金玉さんについて

昭和60年北海道生まれ。

早稲田大学在学中に発達障害の診断を受ける。

大手金融機関に就職するも集中力に欠け、居眠り、書類の紛失、約束を忘れるなどを繰り返し2年で退職。

借金をして事業を始めるも鬱を発症し、寝たきりに。

周囲の支援もあり現在では非正規雇用の営業と文筆業として働いている。

借金玉の名は事業失敗の際に借金が残ったことから名乗るようになった。