本 「僕は、死なない。」

「僕は、死なない。」 著 刀根 健

今回ご紹介する本は、刀根健(とねたけし)著「僕は、死なない。」です。

本屋に立ち寄った時、タイトルが気になり衝動買いしてしまいました。

表紙にある「サレンダー」って何だろう?「全身末期がんから生還?」どんな治療だったのかしら?などが気になり、あっという間に読んでしまいました。

 

この本は、ただの闘病記録ではありません。

書かれていたのは、私たちが見失いがちな「あり方」についてでした。

第一部では、刀根さんが肺がんを宣告されるところからスタートします。

それもステージ4です。

「抗がん剤治療はしたくない。でも、絶対に死にたくない!」との強い思いから、ありとあらゆる手段を試みる刀根さん。

まさにサバイバル。

ふとした瞬間に襲い来る死神からのささやきを振り払いながら、生き残る道を模索します。

しかし、刀根さんの必死の抵抗に反して、がんは進行、転移していき、全身がんにまで病状は悪化していくのです。

そして、いよいよ手がつけられないときに「サレンダー」になります。

 「サレンダー」とは引き渡す、降参する、身を任せるなどの意味です。

がんを受け入れ、入院、抗がん剤治療も受けた「サレンダー」となった刀根さん。

そこから不思議なことに、がんが消えていくのです。

第二部では、サレンダーの法則として刀根さんの見解が書かれているのですが、これって「命の真理じゃない?」と私は感じました。

自分がどうありたいか、その気づきによって細胞まで変化していく。

すごいことだと思います。

ありたい姿を意識する、その状態に「今、ここで」なる。

これってとても大切だと改めて思っています。

「なぜ、いまこんな状態なんだろう」と思う場面の時、ぜひ一読してほしい本です。

死の瀬戸際で手にいれた「あり方」について気づかされることがたくさんです。

闘病の記録としても参考になるこの本、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?^^